近年の日本は食生活が豊かになり、欧米化の影響により肉類などの高タンパク質や脂肪などの食品を多く摂取するようになりました。その反面、野菜などの食物繊維の摂取が不足しがちになり、偏った食生活を送る人が年々増えてきています。

そのまま偏った生活を送り続けると体に負担がかかり、腸内環境が悪化し代謝の異常が起こって十分な栄養を吸収出来なくなり、栄養障害を起こす原因になってしまいます。その結果、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を発症してしまいかねません。

病にかかると、まずは薬を使って治療を行うのがほとんどですが、それは症状を和らげたり抑えるなどの対処療法です。症状によっては強い薬剤を使用することもあるため、副作用が出て病状が改善されず、根本治療まで至らないこともあります。

そこで注目されているのが栄養療法です。栄養療法は自己の治癒力を高め、回復を促し健康を促進する対処療法です。近年では栄養療法の重要性が見直され、薬物療法と併用したりとあらゆる治療に取り入れられています。

栄養療法は食事改善から始まり、栄養バランスを上手くコントロールして、天然原料中心で作られたサプリメントなどで足りない栄養を補い、栄養状態を改善します。体の治癒力を高めて毒素を排出することができれば、自然と健康な体になり、根本的な治療となるのです。

ただし、食事やサプリメント療法で改善に至らないこともあります。その場合は、さらに原因を探る為、代謝の状態や体調不良の原因となる重金属の蓄積をみる検査などを行います。そして問題点を洗い出して改善しながらその人に合った治療を施すことになります。

バランスの取れた栄養で体本来の治癒能力を高めるこの栄養療法は、最も安全で高い成果を得られる治療法だといえるでしょう。そういったことを踏まえると、今後ますます社会での需要が拡大していくことが見込まれます。特に医師や看護師など医療関係の職に就いている方が、こういった栄養療法の知識を持っていれば、大きな強みになるはずです。気になった方は、ぜひ栄養療法の概要やそれに関係する仕事を調べてみることをおすすめします。