飽食の時代と言われる現代では、食べ物を摂り過ぎてしまい健康被害を招いている人が多くいます。高カロリー・高脂肪の食生活を続けていると、メタボのリスクを高め、血中脂質も高くなってしまいます。
血液がドロドロになると動脈硬化を促進し、血管が詰まる可能性が高くなります。すると狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの危険性が高まります。こうした重大疾患を予防するためには、適切なカロリー摂取を心がけることが欠かせません。
体重が適正値を超えて増え続けているようなら、日常の摂取カロリーを抑える必要があります。また、もし脂っぽい食品をあまり食べていないのに太ってしまうという人は、炭水化物を摂り過ぎている可能性があるので控えるようにしましょう。
カロリー制限を目的とした栄養療法をする場合は、なるべく炭水化物を抑えて、体脂肪の増加や血糖値の急上昇を抑えることが大切です。暴飲暴食が習慣化していた方の場合、いきなり大幅な制限をすると体がついていけなくなりリバウンドしてしまう可能性が高まるため、少しずつ食べる量を減らしていくのが理想です。
また、食事制限をするときに重要なのは、カロリーを減らしつつもタンパク質はしっかりと補うこと。タンパク質は筋力を強化して体脂肪の燃焼を促進する役割があるからです。さらにビタミンとミネラルをバランスよく補給するためにサプリメントを活用する方法もよく用いられています。
そして、栄養素の吸収性を高めるには、胃腸機能を活発することが大事。その際、適度な運動がうってつけの方法です。加えて、運動をすることで余分な脂肪を燃焼することもできるため、食事制限と適度な運動はセットで行うのが望ましいでしょう。